野球の始球式をタレントが行ったということで、よくニュースに取り上げられるじゃないですか?
でも、その大半は投げ方が不格好だったりキャッチャーまで届かない。その理由は色々ありますが、一番は「経験して習得しないとできない動作」だからです。
そもそも「ボールを投げる」「向かってくるボールをバットに当てる」という動作自体、日常生活において頻繁に使う場面が存在しません。
だから『「できるつもり」「やったらできる」と「実際にやってみた」時の差が明らかに見てわかりやすい』です。非日常的な動作が多いんですよ、野球って。
逆に格闘技の場合は「殴る」「蹴る」などは日常生活で頻繁にあってはいけないものですが、経験または体感として理解している人が多い。幼児のケンカでも誰から教わったわけでもなく、「叩く」という動作を行います。
「こら!○○ちゃんを叩かないの!」と怒るママさんを見たことがあると思いますが、教えてもいないのに叩くという動作ができるのは、人間が本来から持っている原始的な動作なのでしょう。
そして不都合な真実ともいうべきことですが、「恋愛スキルも原始的な動作ではなく、経験して習得する動作」です。
しかし後天的に習得する動作ということは、反復練習によって身に着けることが可能ということになる。
動画を見た後、同じことができますか?
ネットで検索したりYouTubeで動画を探せば、「モテる方法」や「彼女を作る方法」というタイトルのコンテンツがたくさん出てきます。
そのどれもが「ハウツー」「やり方」であり、「経験して習得しないとできない動作」について語っています。
では、ここで質問です。
【問1】
「ボールをこの握りで握って、ボールを切るように投げる」と言われても理解できますか?
【問2】
「ボールをこの握りで握って、ボールを切るように投げる」と言われて、実際に投げれますか?
動画見たらわかりますけど「意味わかんねーよ!」ってなりません?
僕は「マジで何言ってるんだ?」ってなりました。ピッチャーとしてのセンスがゼロなんでしょうけど。
まぁ、実際ピッチャーの練習とか遊びでやってましたけど、スライダーとかどう投げたらいいかわかんなかったですしね。カーブはちょっと曲がりましたけど。
指先の微妙な感覚の世界なので、感覚が掴めないと無理。
それを学ぶ目的と手段を混同しない
できるつもりと実際にできるは違いますし、モテスキルや恋愛スキルもこれと同じです。
続けていればいつかできるかというと必ずしもそうではないけれど、違う形で実現することはあります。
例えばスライダーは投げる感覚は掴めなかったけど、カーブの投げ方は何となくわかったというのは、「目的に到達するのなら、手段は想定したものと違っても構わない」という良い例です。
なぜなら「スライダーを投げる」というのは叶わなかったけど、「変化球を投げる」ということは叶っているから。
ノウハウやテクニックは最初スタートする上ではめちゃくちゃ大事です。人間は何かしらの指針がないとなかなか動けないですし。
仕事も勉強も運動も「じゃ、とりあえずやってみろ」と言われたら困るじゃないですか。「いや、手本とか見せてもらえると助かるんですけど・・」って思いません?
だから、ノウハウやテクニックは大事。
それがあるから、人は最初の一歩を踏み出せる。
でも、だからといってノウハウやテクニックに固執しすぎる必要はありません。
スライダーを投げられなくても、代わりにカーブやフォークを投げられるのなら、それで十分な武器となる。そもそも目的は「バッターを抑えて試合に勝つこと」ですから。
そこは間違えないように。
「目的と手段が逆転」している人、恋愛界隈を見ていると多いですよ。
目的をきちんと把握した上で恋愛ノウハウを学んで行動すると、今よりもスムーズに結果が出るようになります。
そのためにはまず前提条件から確認した上でマインドを整える。
ということで、もしよかったらもう1記事だけ読んでみませんか?
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