「話題が見つからない」「話題が思いつかない」と困った時ってありませんか?
そんな時って、「気まずいし、沈黙が辛い」ってなりますよね?
そして、頑張って話題を探そうとするけど、なかなか見つからず焦るし、黙ってしまう。
でも、実は「話題が探すから、話題が見つからない」のです。
この勘違いを持っていると「会話が盛り上がらない」「会話がぎこちない」「会話がわからない」となってしまいます。
なぜそんなことになってしまうのでしょうか?
“例えばあなたに年頃の娘がいたとします”
例えば、40歳のお父さんと15歳の娘がいるとしましょう。
そして、「娘と何を話したらいいかわからない」と嘆くお父さん。
よくあるシチュエーションですよね(笑)
でも、これって当然なんですよ。
このお父さんが小さい時から娘と仲良しであればいいのですが、仕事が忙しくてほとんど会話がなかった。
授業参観や運動会などもほとんど行った記憶もない。
そもそも、コミュニケーションをうまく取れない。
さらに、性別も違えば、生きてきた年数や時代も違う。
そうなると価値観も考え方も違うし、流行や好みも違う。
「共通点らしく共通点がない」のだから、そんな状態で話題を探しても見つかるわけがないですよ。
それに、40歳の男性と15歳の女性との間に共通する話題って何があると思いますか?
僕なんか30代前半ですけど、21~22の女子大生と会話してても、微妙に世代も違ってて、会話が弾まないこともありますよ。
他にも例えば、僕らの世代で有名なモデルだと蛯原友里(エビちゃん)ですけど、今の女子高生で人気のモデルって誰がいるか知ってますか?
玉城ティナとか藤田ニコルとかかな?
それ以外だとパッと思いつかないですね。
さて、あなたは何人思いつきましたか?
思いついていないなら、女子高生とは会話できないかもしれませんよ。
これが例えば、お父さんも娘も阪神タイガースが好きで応援しているとなれば共通点があるので、「藤浪はやっぱり虎のエースや!」と会話のネタも自然とでてきますよ。
でも、そうじゃなければ、会話のキッカケがそもそもないし、何とか会話ができても、当たり障りのない表面的な会話で終わってしまう。
なので、あなたが会話を探そうとしたり、お互いの共通点を探そうとして見つからないし、何とかムリヤリ見つけて話を始めても全然会話が続かないのは、当たり前のことなんです。
“トーク力があっても全員と仲良くはなれない”
そしてもう1つ。
いくら頑張って探し出しても、根本的に相容れないタイプなら、続けていくのは難しいです。
例えば、あなたはインドア派です。
休みの日は1日中パソコンの前にいても、問題ないくらいのレベルで、アニメかゲームをするのが好き。
でも、好きになった女性(Aちゃん)がアウトドア派だったとしましょう。
休みの日はあちこちに出かけ、仕事帰りにはヨガをしに行く。
そんな人と共通点を探すのがそもそも難しくないですか?
それに「今度一緒に行きましょうか」と言われても、ちょっと尻込みしてしまいそう。
逆に別の女性(Bさん)は、映画を見に行くのが好きだとしましょう。
Bさんの方が、まだ共通点探しやすいし、「今度一緒に行きましょう」と言われても、あまり抵抗感なしに「いいですよ」って言えそうな気がしません?
なので、話題を探して見つからないということに対して、そんなヘコむ必要はないです。
お互いが共通の知人だとか、同じ学区の学校に通っていたとか、そもそも趣味が同じとか、そういう場合なら見つけやすいですが、それ以外なら見つからなくても当然と思ってもいいでしょう。
“話題のリード力の鍛え方”
でも、「じゃ、見つけなくてもいいんだ」というわけではない。
勘違いしてほしくないのは、「できなくても当たり前であって、できなくてもいいってことではない」ということです。
「でも、それじゃどうやって会話すればいいのか?」と思う人もいるでしょう。
そんな人に必見な考え方が「話題に導く」という視点です。
「探す」のではなく「導く」のです。
「探す」はいっぱいあるネタから何か1つをピックアップして、相手に提示するというイメージ。
「導く」は自分が持っているネタに相手を引き寄せる(引っ張ってくる)というイメージです。
例えば、「ご飯食べに行こうか?」「どこに食べに行く?」というやり取りをしたとしましょう。
そして、食べログを見て、「お寿司は?」「中華もよくない?」「パスタおいしそう」といくつかの店をピックアップして相手に提案するのが「探す」です。
そうじゃなく、「和食と洋食どっち好き?洋食?じゃ、おいしいハンバーグの店知ってるけど行こうか?」と提案するのが「導く」です。
では、「導く」のイメージがぼんやりと理解できたとして、「どこに導くのか」ですが、これは実にシンプルです。
どんな人間でも必ず持っている共通点があります。
1つ例を挙げるなら、「子どもの頃の話」や「学校の話」です。
つまり、誰でも経験したことがある話に導くのです。
日本は義務教育なので、ほとんどの人は中学校まで行っています。
今なら高校までなら大半は行っているので、そこまでの話はできます。
「学校あるある」とか話すと、「それうちの学校もあった!」となったり、「いや、それは田舎だけやろ(笑)」とイジるネタにもなります。
例えば、「修学旅行どこ行った?」とか。
「北海道だった」
「沖縄やで」
「京都だったわ」
「ハワイでした!」
と相手が言ってくるだろうし、国内しか行ってない人はハワイに行ったと聞いたら「ハワイ!マジで!ハワイで何したん?」と、さらに会話が広がる、みたいな。
こんな風に、共通の話題で心理的な距離を縮めて、それから個々の趣味趣向や考え方など、より深い話に入っていくという順番がいいですね。
そして、厳しいことを言うと、本当なら強制的に共通点が生まれる学生時代に、この辺のスキルは磨いておかないといけないのです。
おそらく、当時それらのスキルを磨いていなかったから、今ちょっと大変な思いをしているのではないでしょうか?
“あなたにも変われるチャンスはあります”
でも、安心してください。
僕も学生時代はイケてないグループにいました。
高校の休み時間も友達とポケモンしてましたから(苦笑)
そんな僕でも今は普通に初対面でも会話できるようになりました。
なぜなら今回話したような「会話における間違った常識」を少しずつ壊していったからです。
もしあなたが今よりもコミュニケーション能力をアップさせたいと考えているなら、今のあなたが持つ「間違った常識」をぶっ壊すことから始めるのがいいですよ。
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