会話というのはテンプレートみたいなものを覚えるのも大事ですが、それよりも大事なのは「アドリブができるかどうか」ということです。
例えば、カフェでもコンビニでもいいですけど、マニュアルにあるそうな返答しかしない店員と、その状況に応じてマニュアル以外の返答もできる店員なら、どちらの方が好感を持ったり、賢いなと感じると思いますか?
まぁ、聞かなくても答えは決まってますよね。
会話の内容はもちろんのこと、ちょっとしたアドリブができるかどうかで、相手からの反応や評価は天と地を分けるくらいの差ができます。
「つまらない人だな」という印象を相手に与えてしまうと、その後の可能性は閉じられてしまいます。
逆に会話が盛り上がれば通常の3倍のスピードで親密度が上がり、その先へと進んでいきます。
また、これは別に付き合うとかデートに誘うとかそういった話だけでなく、恋人関係や夫婦関係にも当てはまることで、「性格が合わない」と言って別れる人が多いですが、その根本的な原因の1つが「会話が楽しくない」ということだと思います。
もちろん、自分と性格が全く一緒の人間なんて自分のコピー人間以外にはいないので、全く違う他人と折り合いをつけていくということが必要不可欠になってきますし、その関係性を作り上げるのが「会話」なんです。
“なぜ人は他人と関係を持ちたいと思うのか?”
なぜ人は他人との交流を求めるのでしょうか?
それは「孤独が怖い」からです。
これはどんな人にも存在する恐怖です。
華やかな世界で活躍する芸能人でも、輝かしい実績を持つ社長でも、毎日飲み会を開いているリア充大学生でも、引きこもりニートでも、みんなが持っている恐怖です。
そして、リア充でも引きこもりでもみんな色々な形でその恐怖から逃れようとしています。
例えば、ツイッターやフェイスブックなどのSNSや2ちゃんねるといった匿名掲示板もこの孤独から逃れるためのツールでしかありません。
多くの人は誰もが持っている恐怖から逃れるためにこれらのツールを使っているという自覚はありませんが、使い方を見ているとすぐわかります。
「いいね!」を押されると気持ちいいいと感じる人がいたら、それは「いいね!」によって承認欲求が一時的に満たされた、つまり「認められた」「受け入れられた」と思ったということです。
そして、会話で盛り上がったり、会話でお互いの気持ちを共有したりすることも、この「認められた」「受け入れられた」という感情を満たし、それによって友達・仲間・恋愛相手という風に相手を見るようになるのです。
ここ、結構大事なんで覚えておいてください。
では、なぜ会話が続かないとものすごく不安になるのか?
もうここまで読んだ人ならわかると思いますが、会話が続かないと「認められた」「受け入れられた」という感じがしないからで、それは「孤独」になっているのと同じなのです。
“聞き上手になろうとすると会話はうまくいかない”
会話がうまくできない人はこんな悩みを抱えていると思います。
・会話が続かない
・初対面の人と何を話したらいいかわからない
・上辺の話だけで仲良くなれない
・距離感がいつまでたっても遠いまま
・会話を楽しませたり、笑わせたりできない
そして、何とか会話をうまくできるようにとこんなことをしたと思います。
・話のうまい人の真似をしてみる
・天気やニュースやテレビの話をしてみる
・心理学を勉強してみる
・トーク術などのノウハウを読み漁る。
まぁ、これらも別に悪くはないと思います。僕もこれらはやってきましたし、経験になったと思っていますから。
ただ、劇的な効果があったかというと「そこまでなかったかな?」という感じです。
会話が苦手な人は「相手は関心を向けられると嬉しい」という、どっかの雑誌の特集で書かれていたことを鵜呑みにして、とにかく相手に話を振ってしまいがちです。でも、それは半分正解で、半分間違い。
もちろん、誰もが自分の話を聞いてもらえると嬉しいのは事実です。だからこそ「聞き上手になろう」と言われているのですから。
でも、いくら話を振ってくれるからといっても質問ばっかりされるのを好きな人はそんなに多くない。
これ、たぶんどっかで書いたと思うんですけど、「人間はわからないものは怖がる」という性質があります。
例えば、『名探偵コナン』に出てきそうな黒い影の男が目の前にいて「このお茶をどうぞ」って言われたら、絶対に怪しいと思うし、全力で拒否するはずです。
でも逆に何度も顔も合わせていて、相手のことをなんとなくでも知っていたら「このお茶どうぞ」と言われても、「ありがとうございます」と受け取ると思うのです。飲む飲まないは別にしても。
まぁ、例えが適切だったかちょっと不安な気持ちもありますが、大事なのは「相手のことを知ると心を開く」のです。
飲み会で同じ大学だったり、好きな趣味が一緒だったりすると、なんかちょっと親近感が沸くのはこういった心理が働くからです。
相手からすると「共通点がたくさんある=この人は安全だ」と思うのです。
“相手を知ると同時に自分も知ってもらう”
では、どうしたらいいかというと、「まずは自分のことを話す」ということです。自分がどんな人間なのかを知ってもらうというのが大切な第一歩です。
また、仮に相手に質問するとしてもそこに自分の話も織り交ぜると効果的です。
例えばそうですね・・。
「この前EXILEのコンサート行ってきたんだけど、○○さんは最近誰かのコンサート行った?というか、歌手なら誰が好きなの?」
「映画のるろうに剣心って見た?俺は漫画の方は好きだけど映画はまだ見てないのよね。そういえば漫画とかって読む?オススメある?俺は最近ハイキューが面白いと思ってる」
みたいな感じでしょうか。
もちろん相手の反応によっては「映画とか見ないんで・・」とか「最近の音楽はわからない」と言われるかもしれませんが、そこでヘコんでも仕方ないので、同じことを何回かやってみましょう。
相手が身に着けているものや会話から出てくるフレーズなどをヒントにするとさらに効果的です。
“会話下手な人でも3つを守れば克服できる!”
ここまで長々と話してきましたが、会話下手からの脱出するための大きなヒントになったと思います。
しかし、これはまだいくつもあるヒントの中の1つでしかありません。
例えば、会話下手な人にはこんな悩みがあるはずです。
「ユーモアある会話センスを身に着けたい」
「異性の前だと緊張する」
「自信がないから話かけられない」
「話題が頭に浮かばない」
「意見が違うかったり反論されると萎縮する」
「なぜかいつも当たり障りのない話で終わる」
「話題をどうやって探せばいいの?」
「話しているだけなのに悪い印象を持たれる」
「相手が本音を出してくれない」
「相手を笑わせるようなことが言えない」
などなど、悩みを挙げればいっぱいでてきます。
でも、これらはちゃんと克服できるんです。
少なくとも僕は克服できましたし、何をやってきたかについてはブログであれこれと書いてきました。
今となっては、沈黙になっても「それはそれでいいか」と思えるようになりましたし、会話をするにしても割と問題なく会話のネタも見つかりますし、もちろん初対面の人にでも話しかけることも可能になりました。
そして、大事なことを言いますね。
「これはあなたにもできることなのです!」
では、どうすればそうなれるのか?
それは「知識」+「意識」+「行動」、この3つです。
そして、僕は今から「知識」をあなたに授けます。
ぜひこの「知識」を手に入れて、変わるキッカケとしてください。
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