「好きな女性と付き合いたい」「好きな女性と付き合うためには?」、そう思って恋愛のテクニックやノウハウを探してみる。
そして世の中にたくさんあるので、テレビ・YouTube・ブログ・ツイッター・雑誌・noteなど色々な場面で見ることがあるでしょう。
例えば以下の言葉、一度は見聞きしたことありませんか?
・単純接触効果
・メラビアンの法則
・ダブルバインド
・吊り橋効果
・ミラーリング
・好意の返報性
・フット イン ザ ドア
・ゲインロス(ギャップ萌え)
これらの中には心理学を用いて話されているものもあります。だから「これは学問的に正しい」「科学的に見ても正解だ」と思う人が多い。
・・ですが、残念ながらそれは大きな勘違いです。
恋愛心理学、基礎中の基礎
もちろん「全く意味がない」「ちっとも役に立たない」というわけではない。
そもそも心理学は「ある特定の行動を取ったことに対して、人は何か思うことがあったからその行動を取った(心理的なアプローチがあった)のだろう。だから、大人数に同じ行動をさせて、そこから統計を取り、心理的傾向を見出す」という学問です。
ものすごく乱暴に言うと、「吉野家に入った人の9割は牛丼を注文した。だから、吉野家に入ると人は牛丼を食べたくなる」という結論が導かれるようなもの。
パッと見ただけだと「そのとおりだ」と思うかもしれません。しかし、少し考えてみましょう。
「牛丼を食べたい人が吉野家に入った」から「牛丼を注文した」
は成立します。
「牛丼を食べたいと思っていない人が吉野家に入った」から「牛丼を注文した」
は成立するとは限らない。むしろ、注文せずに帰ってくる場合もある。逆に「牛丼の匂いで食べたくなったから、今日は牛丼にしよう」と心変わりすることもあるでしょう。
「牛丼を食べたいと思った」から「A:吉野家」「B:松屋」「C:すき家」に行った。
と牛丼を食べるにあたって、吉野家以外の可能性も考えられる。
あくまでも「その傾向がある」というだけで、「すべての人に通じる方法ではない」のです。
「好きな牛丼チェーン店を教えてくださいと聞いたら吉野家と答える人が多かった。吉野家は人気だから、吉野家は選んでおけば大きな失敗はしないだろう」になるが、松屋が好きな僕だと「えー?吉野家?」となる。
男性でも女性でも好みは色々と分かれます。
好きなポイントも嫌いなポイントも人によって違うでしょ?
そこをきちんと見極めないとダメで、「女性からの好意を勝ち取りたい」「女性を口説きたい」となったら最後はそこに行きつく。
僕はその手前の話として「統計的に多くの人に好まれる方法を使って、まずは好意を蓄積しましょう」と言っています。
多くの人はそれすらもできていないため、「特に変なことをしていないのに人から避けられる」という本人としては不思議な状況にハマっています。
でも、僕からしたら「変なことをしていないのに避けられているって、めっちゃ変なことしてますやん」と思う。
タイプや属性は大雑把な分類から理解する
「じゃ、女性ごとに分けて色々と考えないといけないんですか?」
こう思った人もいるんじゃないでしょうか。
その言葉の裏側には「面倒くさいな」という感情が見え隠れしているような気もしますけど、「そんなことはないですよ」とだけ言っておきます。
今回話したかったことは「冒頭で紹介した恋愛テクニックは使えるけれどあれこれと枝葉の細かいことを考えて迷走するくらいなら、大雑把に考えた方が時にはうまくいくよ」ということ。
野球で例えるとストライクゾーンを9分割で考えて投げようと思うなら、確実に失敗します。9分割に分けて投げられる人間なんてこの世にいませんから。
プロ野球選手でも「上下の2分割」「左右の2分割」「ストライクゾーンに入ればOK」という大雑把な分け方で投げています。
その大きく分けた中で「思ったところに投げられるか」という、投げるボールの精度を高めている。
「〇〇すればモテる」「〇〇したら口説ける」という絶対的なものはない。
だからこそ、逆に「このタイプにはこうした方がうまくいきやすい」という大きな括りを知っておく。
「日本人はこういう国民性だ」と言われると「主語がでけーな」と思うけど、「大阪人ってこういうとこあるよね」と県民性で言われると謎の納得感がある。
「女性はこうだ」と言うとあちこちから怒られるが、「ギャルはこういう傾向がある」なら反発も少ない。
区分けして理解するなら「中分類」で。
— リュウイチ (@ICHIRYU024) February 10, 2021
世の中の女性の全員に共通する攻略法はありません。でも、属性に応じた攻略法はある。
心理テクニックや心理ノウハウの細かい点にばかり目が行っていると、逆に全体がおろそかになりますよ。
ミラーリングが恋愛では役に立たない理由
例えば、『ミラーリング』ってテクニックがあります。目の前の人がやっている行動を鏡のように真似をすることで同一感や親近感を与えるというテクニック。
あんなもん、僕はしないです。
普通の人がミラーリングをやっても行動に不自然さが出ます。相手が意識的に気づくレベルの行動を全て真似するのって、逆に違和感しかでません。
例えば弟や妹がいた人ならわかると思いますが、何でも兄や姉の真似をする時期ってありますよね、弟や妹って。あれって、子ども心にちょっとイラってしませんでした?
下手くそなミラーリングをして相手に気づかれるのってそれに近い。
それよりかは「話すテンポ・食べるスピード・歩く速さ・体感温度」など、本人は無意識にやっているけれどうまく嚙み合うと心地よいものだけ合わせるように注意を払った方がいいです(※『ペーシング』って言うらしいです、これ)
あと、この本が評判いいです。
恋愛中いつも不安になるあなたへ贈る、パートナー選びの鉄則?
恋愛関係において、私たちはロボットのように決まった行動をすることが最新の研究で明らかになっている。にもかかわらず、人はなぜ「最悪の相手」への誘惑に勝てないのか・・
何か思い当たるものがある人は読んでみてはいかがでしょうか。
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